キリン園

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人生で唯一「一番」を経験した時。映画制作に熱中した、あのがむしゃらな日々は美しかった。

僕は人生で一度だけ「一番」を経験したことがある。その頃の事をふと思い出して、記事を書きたくなった。

誰も興味ないかもだけど、まぁ雑記ブログだし、許してね!

 

今から8年前、僕の高校生の頃の話。 

 

 

僕は「映画制作」に出会った

僕はこどもの頃から工作とか絵を描くのが大好きで、幼稚園でも小学校でも中学校でも、図工の時間だけは目立てた。

展覧会に出品されてたり、賞をとったりなんて当たり前のことだった。

その頃から僕は目立ちたがり屋だった。そのくせ、すごく人見知り。

だから、何かを作って褒められて、っていう方法でしか目立てなかった。

 

そんな僕は、高校に入って運命の出会いをする。

 

女の子。

じゃない。

そうならよかったんだけど笑

 

映画制作。

僕は高校で「映画制作」に出会ってしまった。

 

高校に入学したばかりの頃の、部活動の見学期間。

僕は硬式テニス部に入るつもりだった。中学校ではテニス部に入ってたし、まぁ面倒になればやめればいっか、みたいな軽い考え。

でも練習場所のコートが見つからなくて(学校から離れた場所にあったため)、「今日はもういいか」と諦めて帰る途中に、カメラやら三脚やら、ごちゃごちゃと散らかった部屋を見つけた。

なんとなく気になって入ってみると、そこは「映画を作る部」だった。

 

ビビッときた。

どうしてかわからないけど、自分にも出来る気がした。

 

映画製作にのめり込んだ3年間

入部してから、僕は映像を作るのが楽しくて楽しくて仕方なかった。

人数はそこまで多くない部だったから、脚本、撮影、編集までひとりで全部やる。

楽しい。楽しい。どうしようもなく、楽しい。 

映像という枠の中で、自分の世界を作り上げていくのがどうしようもなく楽しかった。

 

のめり込み過ぎて、授業中も脚本を考えた。

そのせいで成績はいつも最下位。でも後悔してない。 結局大学も現役で合格できたしね。

 

で、その部では、年に一回ある映像のコンテストに向けて作品を作っていた。

日本全国の高校から、様々な映像作品が集まる。参加校は約1,700。

こんな規模の大きいコンテストってあんんまりないから、分かる人には分かるかもだけど。

このコンテストで優勝すれば、間違いなく日本一だ。

 

僕はこのコンテストで優勝することに学生生活をかけた。

どうしても、一番になりたかった。

 

僕は一番になったことが無かった。

それまで僕は「一番になったこと」が無かった。

何をやってもまぁまぁ出来てしまうんだけど、一番にはなれない。

器用貧乏ってやつ?

なぜかというと、僕はそれまで「必死になる恥ずかしさ」みたいなものを持っていた。必死に頑張って、超超がんばって一番になれなかったら、すごい恥ずかしいじゃん、みたいな。

要するに逃げてました。ダサ。

 

でも、映画製作に出会って、恥ずかしい思いをしてでも、良いものを作りたい、一番になりたい、と思えるようになった。

 

それでも、一番になるっていうのは簡単じゃない。しかも、一年に一回のコンテストだから、チャンスは3回しかない。

一年目は県大会にすら出れず。

2年目は県大会で優勝したものの、全国大会では全く結果を残せず。

そうして、最後のコンテストがやってきた。

 

 夢の舞台で

3年目、最後のコンテスト。県大会を通過し、全国大会への出場が決まった。

その後も準々決勝、準決勝と、トントン拍子で勝ち進む。

 

そして全国大会の決勝。

決勝には3作品が残り、その3作品を、映像界のお偉い方々が審査し、順位が決定する。

決勝の舞台は、誰もが名前を知る大きなホール。3年間、誰よりも努力して、誰よりも映画を研究して、ついに辿り着いた舞台。

 

自分は夢の舞台にいる。

 

でも。 

もし優勝出来ても、出来なくても、僕の3年間は終わる。

最高に楽しかった仲間との時間が終わる。

がむしゃらに、ひたすら映画のことだけを考えていた時間が終わる。

 

とてつもなく寂しかった。

 

優勝なんてどうでもいいから、せめてあと一年だけでも、このがむしゃらな日々を続けさせて欲しいとさえ思った。

がむしゃらになるって、必死になるって、楽しいことなんだってこの時知った。

 

そして審査が終わり、結果発表。

ホールのたしか3列目あたりで、僕は静かに結果を待っていた。

 

一瞬の静寂。

 

僕の名前が呼ばれた。

 

嬉しさよりも、全てやりきったという清々しさ。それと、寂しさ。

 

僕の3年間が終わった。

 

がむしゃらな人間は、強い。かも。

若者にはがむしゃらさが足りない、とよく言われる。会社とか特に。

嫌い。そういう精神論。 ブラック企業かよ、って感じ。

人に指示されたしょうもない仕事にがむしゃらになるほど僕は馬鹿じゃない。

 

でも、あの時みたいに、なにも考えず、ひたすらひとつのことに熱中できる時間って、この先来るのかなぁと、ふと思う。

今はなにをやるにも、「それって今やるべきこと?」「それって自分のためになる?」とか色々考えてしまう。

もしかしたらそれは「成長した」ということなのかもしれないけど、あの頃のがむしゃらさを懐かしく思う。

 

そして今、僕は映画とは全く関係のない仕事をしている。

あの時の「一番」が、本当に僕の才能と実力だったのか、それとも運によるものだったのか、判断できなかった。

また逃げた。ダサ。

 

どうしたら正解だったのかは今でも分からない。

サラリーマンって本当につまらない。そろそろ何か、がむしゃらになれるものを見つけたいね。

 

特にオチはないよ!ごめん!

以上!またみてね!

 

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